小川山 涸沢岩峰群5峰と八幡岩の岩稜 試登と完登


涸沢岩峰群5峰と八幡岩の岩稜にて、開拓プランをご案内させていただきました。

一日目は涸沢岩峰群
中央左が4峰、中央右が5峰

涸沢岩峰群5峰
登られた記録が見当たらず、ルート図集にも記載されていない岩峰です
今日はここに新しいラインを引くべく試登します

取付きにて

いよいよ試登開始



登られた記録がないので、果たして登れるのかどうか分かりません
もしかしたらブランクセクションが出てきて、登れなくなるかもしれません
今回はボルト無しの試登でしたので、行き詰った時にどうするか、
そんな不安を抱えながらのクライミングです

1ピッチ目は岩茸を払いながらのクライミング

慎重に



1ピッチ目は無事に繋がっていました

1ピッチ目のビレイ点からの上部
ここから右へリッジ上をトラバースし、上部壁の右側を登ります

2ピッチ目のトラバース

3ピッチ目

このピッチも何とかホールドが繋がっていました

この上が頂上





試登成功
初見、一発目の試登で完登できました

涸沢岩峰群5峰 4ピッチ、5.8(2020年8月12日)
ルート名は「東風」と名付けたいと思います

二日目は、八幡岩の岩稜へ。
八幡岩から南東に岩峰が連なっているのですが、これを通して登られた記録は見当たりませんでした。
そこで、試しにこの岩稜を通して登ってみることにしました。

左の大きい岩峰が八幡岩
右に小岩峰が連なっています

2日目の朝
取付きにて
 
スタートはここから

1ピッチ目

ぐいぐい登ります



登っても登っても岩峰が現れます



ぐいぐい

どんどん登ります

八幡岩のひとつ手前の岩峰
最上部が摂理に乏しいので、右側から登りました



そして八幡岩
稜線通し見る八幡岩は弱点に乏しいので、
左に回り込んで(南面、南西面)ラインを探りました

ここと

ここを試登しましたが、風化が激しく厳しい状態でした

最終的にここから取り付き、八幡岩の頂上へ

八幡岩頂上
今日も完登

八幡岩の岩稜と登ったライン(2020年8月13日)

涸沢岩峰群や八幡岩はアプローチの遠さもあって静かなエリアです。
春の緊急事態宣言明けに今回のお客さまと涸沢岩峰群4峰を登った時に、5峰と八幡岩周辺を観察し、今回の試登につながりました。

過去の記録をご存知の方は、情報をご提供いただけましたら幸いです。