冬 錫杖岳左方カンテ



2月に、錫杖岳のクラシックルートをご案内させていただきました。
左方カンテです。



入山

翌朝はいつも通り
未明に出発
(カメラの関係でどうしても上手に撮れず、恐縮です)





登攀開始

時おり、スノーシャワーが

2P目

手ごたえ十分

そして3P目
雪が載っていて、困難度が増していたのでした

周囲は

美しい



中央稜
P2右岩壁が見えます
昨年はあそこも登りました

3P目核心部

これまでのトレーニングの成果を発揮します

核心を抜け

一安心

4P目
広いチムニー

5P目
コーナーに張り付くベルグラ

激・・

・・闘

そして、上部核心の6P目
シンクラックに氷が詰まっていて、非常に困難でした

この登攀の一ヵ月後に、このルートを再び登りました
その時は、この場所はとても良い状態で、登りやすかったのです

困難の連続

でももう、あとすこしです

7P目
登りやすそうに見えますが
この雪/氷は、ほとんど使えません

あとすこし

周囲の風景も美しい

そして、とうとう

完登

本峰は金色に輝いて

あそこは前衛フェースの頭

中尾や槍見の集落もうっすらと

激闘を終えて
ルートの終了を示すこの台地は
特に感慨深いものでした

山やクライミングの目標は人それぞれ固有のものです。
今回のお客様も、目標に向かってこつこつと経験を積み重ね、とうとうここまで来ました。
登攀自体は困難の連続で、「楽しむ」という部分は少なかったかもしれませんが、それでも、「楽しみ」や「充実」や「達成」、そのほかいろいろなものを、今回の登攀から受け取っていただけたとしたら、大変嬉しく思います。